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コミックマーケットに出かけるときの前準備

最初に

 コミケ会場というのは普通の人々の感覚で言えば決して快適なアメニティ空間ではありません。というか非常に「不快」な空間です。夏も冬も凄まじい人混みに揉まれることになりますからそもそも人がたくさん集まるところは嫌い、という人には苦痛でしかありません。

 夏はひたすら暑く、汗くさいですし、冬は外から吹き込む風が恐ろしく冷たいところがあるかと思えば熱気で汗だくになるところもあり、寒暖の差に苦しめられます。夏に外に並ぶと直射日光と輻射熱で「人はここまで汗をかけるのか」と思うほどですし、冬はみぞれの吹き付けるなかで「八甲田山とはここか」と思いつつ、ひたすら寒さに耐えなくてはなりません。

 つまり、最初に用意するべきはそのような不快な状況を我慢する、という「覚悟」です。覚悟完了出来ないのであればコミケには行かない方がいいでしょう。今は同人ショップも多く、通販もヤフオクもありますから、わざわざコミケに行かなくてもけっこうなモノが手に入ります。ですからあえてコミケに行くと言うことは自分の都合や快不快ばかりを主張せず、ある程度は「みんなの都合」を受け入れ、辛抱が出来るという覚悟を決める必要があるのです。

夏コミ

基本

 夏コミは暑さ(熱さ)との戦いです。元々気温が高い上に熱気ムンムンなオタク達と望みもしないオシクラマンジュウ大会を繰り広げなくてはなりません。最近では夏コミでも雨や曇りの日が珍しくなく、一日中直射日光の元で堪え忍ぶということばかりではなくなりましたが、それでも暑さ対策は必須です。場合によっては命に関わりますので、しっかりと対策しましょう。

 まず服ですが、通気性の良いもの、汗を良く吸うものにしておきましょう。オシャレも結構ですが、まず一度してみれば次からは実践重視な格好となり、「なぜオタクは身なりに気を使わないんだろう」という疑問に自ら答えを出すことになるかと思われます。無論あまりに他の人に不快感を与えるような格好はやめましょう。時々どこの山から下りてきたのかと思うような人がいます。

 またはちは半袖に大きめのタオルを羽織りますが、ジャンは長袖のシャツを選んでいます。どちらも直射日光を遮る為です。「暑いから半袖、いやタンクトップで当然」と言う人はアラブの人の格好を参考にしてください。確かに日本では熱く湿った空気も敵ですが、直射日光も同じくらいに厳しい敵なのです。

 ズボンは下手に高級なものよりもどこにでも座ることの出来るような頑丈なものが望ましいです。またはちは軍用のズボンを愛用していますし、ジーパンや綿パンも有効でしょう。スーツで来たりするとおそらく後悔することになります(またはちが一度やりました)。

 外に並ぶことが確定している時は日焼け止めが有効です。タオルは複数枚用意しましょう。案外混雑のなかでなくすことがありますし、汗だくの時に乾いたタオルというのは気持ちの良いものです。また、水で絞ったタオルは暑さ対策として非常に有効です。帽子も出来る限り用意した方が良いです。

食料・水

 水分は必ず用意しましょう。個人差はありますが、成人男子であれば1リットルは最低でも必要でしょう。ジャン流は500mlペットボトルを2本買い、1本は凍らせてタオルを巻き、もう1本は冷蔵庫で冷やして持って行くというものです。またはち流は1リットルペットを買って冷やして持って行くというものです。どちらにしてもあまりたくさん持って行くと荷物になりますし、足りないと熱中症になります。前半は手持ちのもので、後半は現地で購入してしのぐといいでしょう。中身はスポーツドリンクをお勧めします。

 食事ですが、コミケでは悠長に食事をしている時間などありません。また普通に固形物をたくさん食べると尾籠な話ではありますがトイレに行きたくなるかもしれません。ところが一日10万人以上の人が来る会場ですから、トイレに行きたくてもそこで行列です。列の途中で漏らしたりしたら……(時々そういう話も聞きます)。

 そこで少量の携帯食料を持って行くことをお勧めします。カロリーメイトやゼリーなどの栄養食品が良いでしょう。おにぎりも良いものですが、いつのまにか押しつぶされてせんべいになっていたり、痛んでいたりする可能性があります。あと夏コミでは山歩きの真似をしてチョコレートを持って行ったりすると大後悔することになります。

 食べ物も飲み物も会場で購入することは可能です。しかし時間と費用を考えるとあまりお勧め出来るものではありません。特に前半は時間こそがなによりも大切なものですから、一分一秒を無駄にしないようにしましょう。

通信

 複数人数で動く時には通信手段が絶対に必要です。昔は携帯電話と言えばつながらないものの代名詞で、免許が必要なレベルの無線機を持ち込んでいる人々もいました。しかし最近はアンテナ車などが出ており、結構繋がるようになってきています。

 携帯電話は発信時にかなりの電力を消費します。繋がりやすくなってきているとは言え10回や20回のかけ直しは必要な時もあり、それをくりかえすとバッテリーはみるみるうちに減っていきます。できれば予備の携帯用バッテリーを持って行くと良いでしょう。

カバン

 本をたくさん入れることが出来、頑丈で水にも強く、軽く、さらに身体に負担をかけないものを選びます。リュックにも肩掛けにもなるタイプのものが便利です。また紙袋も持っていった方が良いです。一番良いのは会場で売っているコミケ袋ですが、市販のものを使う時は頑丈で内張の入ったものを買うとよいと思います。

 布製のバッグも良いのですが、防水には気をつけましょう。いつのまにか水を吸っていて中身がぐっしょりということがあり得ます。

雨対策

 コミケでは雨が降らない、という時期もありましたが、ここ数年はそうでもありません。雨が降るとなによりも本が濡れます。これは絶対に防がなくてはなりません。また身体も濡れたら不快ですし体力も削られます。

 傘は(もっていくなら)折りたたみのものを推奨します。ちょっと外に出る時などに使用します。列に並んでいる時のために是非雨合羽を用意しましょう。傘はしたたり落ちる水滴が他の人にかかりますし、案外危険ですし、列の圧縮にも不利です。フードのついた膝下までカバーするコートタイプの雨合羽があると雨の中でも快適に動けますし、他人にもあまり迷惑をかけません。出来れば服もある程度防水加工がしてあり、多少の雨であれば無視できるようなものが良いでしょう。

 本の為にはおおきなビニール袋(ゴミ袋など)を用意します。防水の紙袋を二重にし、さらにビニールを二重にかければまず本が濡れるという最悪の事態は回避出来ます。

その他の装備

 携帯の椅子があると便利です。雨の日に直接座り込むのは無理ですし、晴れの日でも椅子があるのと無いのとでは疲労度がまったく違います。ただし必要なくなったとたんにすごく邪魔になります。

 あとは個人の好みによりますが、会場前や長い列に並んでいる時に時間をつぶせるものがあると良いでしょう。音楽プレーヤーや携帯ゲーム機などが良いと思われます。無論まわりの人といろいろと話しをするのもお勧めです。ノートPCを持ち込む強者もいるようですが、なにぶんにも重量がかさみますのでその辺は自分の体力などと相談してください。なお、会場のコンセントから電気を取るのは犯罪ですのでやめましょう。

 冷却用のシート(冷えピタとか)もあると良いという人もいます。ただ安静にしている時ならともかく、動き回りますのであまり意味がないかもしれません。それに汗で剥がれて落とし、そのままゴミになっているのも良く見ます。

 カートは少なくとも会場を移動する時には使わないようにします。持ってくるならば置いておくことの出来るブースがある人のみ、そしてそこに閉会までは置いておくべきです。混雑する会場内でカートを引いて歩くことはなによりも他の人に大きな迷惑となります。カートがないと重くて本を持ち歩けない、という人は身体を鍛えるか持ち歩ける程度の量に抑えるかどちらかを選んでください。

お金

 お金はきちんと小銭を用意します。企業ブース以外では基本的に一万円札や五千円札は不要であるばかりか迷惑でもあります。基本は1000円札、あとは500円玉と100円玉を多めに用意します。ポケットごとに入れる小銭を分ける、あるいはウエストポーチを使うというのがお勧めです。

冬コミ

雨対策

 冬コミは寒さとの戦いです。雨対策は夏以上にしっかりとしましょう。夏は身体が濡れても我慢すれば済みますが、冬は命に関わります。カッパは必須だと思ってください。みぞれが降る中でもカッパがあればかなり楽になります。

食料・水

 食料に関しては飲み物を少なめに、食料は同等に。夏と同じくトイレにはなるべくいかなくて良いようにするべきです。

 動きやすさと暖かさ、そして温度変化に対応出来るような服装を心がけます。保温の為には「首・手首・足首」の三つの首をしっかりと守ります。下着を二枚にする、ズボン下をはく、靴下を二重にしたり手袋を二枚重ねにするのも効果的です。マフラーは温度変化に対応することが容易な優れた装備です。活用しましょう。頭部からは熱が逃げやすいので、帽子やタオルで頭を覆うとずいぶんと快適になります。

 二次大戦でのロシア戦線のドイツ軍を見ると、みんな頭と足首に布を巻いています。関節部分は血管が表面に出ているので熱が逃げやすい部分ですから、逆に言うとそこをカバーすれば熱保存に有効だと言うことなのです。

その他の装備

 カイロはあるのとないのとでは快適さが天と地ほども違うので是非持って行きましょう。

 冬は夏に比べると荷物を持つ手への負担が大きくなります。手袋はぜひ持って行きましょう。お金を取り出す時などに不便だという人は指先が出ている手袋を使うか、軍手などの先を切って使うなどという方法があります。これで一昔前によく言われていた「オタクは指先をカットした手袋をなぜかしている」という事の理由がわかりますね!

 冬は気温が低い為、携帯のバッテリーの消耗が激しくなります。予備のバッテリーは是非持って行きましょう。

 携帯椅子は必須です。冷たい床に直接座るとすごい勢いで体温と体力が奪われますし、さらに腹に来ますから注意しましょう。

ジャン・またはち

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ページ作成 2008.02.20 18:25 最終更新 2008.07.31 22:15

管理者 またはち